人参(ニンジン)

人参(ニンジン)

人参はウコギ科オタネニンジンの根を乾燥したもので、蒸して乾燥したものは紅参とよんでいる。
人参は中国本草(古代中国医学)の薬物として登場して以来、その優れた滋養強壮作用と多くの病気の予防と治療に対しても、顕著な効果をもたらす事から、長い間人々の注目を集めてきた。
よって、中国では野生の人参が大量に採取され、瞬く間にその数を減らしたため、古くから(約1600年前)人参の人工栽培が始められている。

中国唯一の人参産地 長白山脈

中国の人参産地は、古代には2ヵ所あった。太行山脈地域(現代の山西省・長治付近)と北朝鮮との国境付近の長白山脈地域(現代の吉林省・黒龍江省・遼寧省の一部)であった。
しかし、太行山脈地域では現在、栽培は行われていないため、長白山脈系が現在も栽培されている唯一の産地である。

韓国や日本では平地畑でも栽培を行っているが、中国では原始山林を伐採して栽培する伐林栽培が行われている。連作は出来ず、一度作ると人参が土中の養分を吸い取り、その畑は30~40年作ることができないといわれている。
人参は、寒冷多湿の気候を好み、厳寒にも耐え得る。反対に、強い光と高温が苦手という性質を持っている。 気候は、年平均気温が2~3℃、生長期の適温16℃、相対湿度70%、霜が降りない期間が年間155日以上が必要である。日照が強すぎると葉組織が壊れやすやすくなり、光合成は下がり生長が抑えられる。日照が足りないと小さく痩せてしまい生長不足となる。これらの気象条件を満たす地域は、前述の長白山脈地域である。

通常、人参の葉は1年目は3葉の枝が1本で、2年目には5葉の枝が2つ、3年目には3つと、1年で1枝ずつ増え、6年目で6つの枝になると、後はそれ以上増えない。5年目の8月頃に種を採取する。

採集の頃になると、シートを取り直射日光にあて、光合成が活発にできるようにする。
9月上旬、6年生の人参を掘り起こす。

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