冬は、寒さのために血行が悪くなり、その結果としてお肌へ栄養分がうまく届かず、老廃物も滞りがちになりがちです。血色の悪さや、くすみがちな肌が気になる場合は、いつものスキンケアに血行を良くするマッサージを取り入れるのも良いでしょう。また、シナモンやクローブ、生姜などのスパイスは昔から、からだを温めて血行を良くする食材として知られています。パウダータイプのものを用意しておけば、温かい紅茶やコーヒーを飲むときにさっと加えて気軽に取り入れることができるのでおすすめです。

　「腎（じん）の華（はな）は髪に在（あ）り」という言葉にあるように、髪の健康は腎精（じんせい）（腎（じん）に蓄えられたエネルギー）によって維持され、それが不足することで白髪や抜け毛などの髪トラブルを引き起こすと言われています。大病した後や女性の産後、疲労時、老化など体力消耗によって白髪や脱毛などのトラブルが目立つようになるのは、「腎（じん）」のエネルギーを過度に消耗したサインと考えられています。「消耗したら早目に補う」ことを意識して、体調の変化があったときは栄養と休息をしっかり取るようにしましょう。昔から黒ゴマ、黒豆、黒きくらげ、桑の実など黒色の食材は「腎（じん）」のエネルギーを補って髪を美しくするとされています。