米・穀類を食べて元気をチャージ
春は全身のエネルギー需要が高まることで疲労もたまりがち。主食となる米・穀類は毎食適度に食べるようにしましょう。中国では古来より、白米やもち米は胃腸の働きを整えながらからだに元気をつけてくれる食材と考えられてきました。玄米、粟、はとむぎ等の雑穀は胃腸の働きを整えて余分な水分を除くとされ、水分代謝低下によるからだの重だるさや浮腫みが気になる人にはおすすめの食材です。ただし、白米よりも消化に負担がかかることがあるのでよく噛んで食べる、軟らかめに炊くなど工夫しましょう。その他、肉や魚、大豆製品もバランスよく取り入れてからだの抵抗力を高め、春の不安定な気候に負けない強いからだづくりを目指しましょう。
「陽」を助けてからだを活動モードに
からだをスムーズに活動モードに切り替えることが大切です。漢方では、春は芽生えた「陽」のエネルギーを育てて充実させる食材を取り入れることが大切と考えています。食物の栄養をエネルギーに変えて有効利用するためには、山芋、じゃがいも、にんじん、かぼちゃ、そら豆、マッシュルーム、はとむぎ、落花生など甘味のある食材で胃腸の働きを整えることが大切です。また、辛味のあるニンニク、ショウガ、ニラ、ネギなど食材は「陽」を助ける食材とされています。
苦味と香りでデトックス
ふきのとうや菜の花、ヨモギ、アスパラガスなど独特な苦味と香りをもつ春野菜には、冬の間にからだにたまった老廃物を追い出し新陳代謝を促進する働きや、余分な熱を除き胃腸を整える働きがあるとされています。ニキビや吹き出物、湿疹などお肌の炎症や口内炎、口臭、不眠やイライラ感が強いなど、からだに過剰な熱がこもることで生じる不調が気になる場合にもおすすめの食材です。