中国には、昔から「秋凍」という言葉があります。「凍」という字は、秋のひんやりとした涼しい空気を受けてブルブルと鳥肌が立つことをイメージして用いられています。秋のからだは肌表面の毛穴を引き締めることで、からだの「潤い」が汗として外に漏れ過ぎることのないように調節しています。本来、からだの不要な水分は汗や尿などを通して排泄されます。夏は発汗量が多く、からだに必要な水分も消耗してしまう傾向にあるため、秋になると乾燥による不調が起こりやすいとされています。「秋のひんやりとした空気を肌で感じて鳥肌がたつ」ことも、からだにとっては意味のあること。まだ寒くなりきらないうちから厚着をすることは避けて、その日の気温や体調に応じて服装を選び、こまめに体温調節することが大切です。
秋は「毛穴を引き締めて発汗量をおさえる」ことで「潤い」を守ることを意識しましょう。
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