秋の養生<からだ>

「朝のお通じ」でからだのうるおいをめぐらせる

 この季節に見られやすい、喉の不快感や空咳など呼吸器の不調は、漢方では五臓六腑の「はい」の問題と考えられています。「肺」は、自然界の影響を受けやすく、特に「乾燥」によって不調が起こりやすいとされています。雨が少なく空気の乾燥が強くなる秋は呼吸器の不調だけでなく、「肺」とのつながりが深い「皮膚」や「大腸」の不調も現れやすい季節と考えられています。

 「肺」は全身に水分を供給する水道管のような役割をしており、その働きが低下するとからだの様々な部位で潤い不足による症状が現れます。例えば湿疹による痒みやドライスキンなどの皮膚症状、便秘などもその一例と言えます。昔から中国では、からだの中では夜眠っている間に、内臓の修復や不要な老廃物を追い出すためのデトックスが行われると考えられてきました。早朝6時前後はお通じによってデトックス作業が完了する時間帯とされ、この時間帯に起床して一杯の白湯さゆを飲む習慣をつけることで、腸にも潤いが行き渡りスムーズなお通じを促すことができると言われています。腸が元気であれば、肺の「潤い」をめぐらせる働きも助けることができます。からだの潤いを保つためにも規則正しい排便習慣をつけましょう。

新鮮な空気を取り込んではいを元気に

 肺から取り込まれる「」は、食物として口から取り入れる栄養と同様に、からだに必要なエネルギー源と言われています。肺を健やかに保つには、「汚染されていない、きれいな空気を吸うこと」や「深く整った呼吸をすること」が大切です。受動喫煙を含めタバコの煙もなるべく避けるようにしましょう。また、猫背になると肺を圧迫してしまうので、背筋を伸ばした正しい姿勢を意識しましょう。

 暑さもやわらぎ過ごしやすい気候の秋は、自然豊かな場所でからだを動かすことがおすすめ。紅葉など秋の景色を楽しむことで気持ちをリフレッシュさせるのと同時に、新鮮な空気を吸ってよくからだを動かすことで体力向上にもつながり、肺の働きを助けることができます。

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