よくあるご質問(一般用医薬品)

漢方薬の特徴 西洋薬との違いは?

西洋薬の多くは、成分は1つで、その成分は人工的に合成してつくります。一つの疾患に対してその成分がピンポイントで作用し効果を発揮します。一方、漢方薬は自然の植物、鉱物などの生薬を組み合わせて作ります。1つの生薬には数百の成分が含まれているといわれており、2つ以上の生薬を組み合わせる漢方薬は、多くの成分を含みます。ひとつひとつの成分は微量でも、様々な症状に対応することから、たくさんの効能・効果を有します。

漢方薬の保管方法はどのようにすればよいですか

未開封のアルミパックであれば、直射日光のあたらない湿気の少ない涼しい場所に保管していただければ結構です。

漢方薬を冷蔵庫で保管してもよいですか

直射日光のあたらない湿気の少ない涼しい場所として、冷蔵庫での保管は適していますが、冷蔵庫から漢方薬を出し入れすることで、外気との温度差により結露が発生してしまい、品質に影響することが考えられます。直射日光のあたらず湿気を避け、涼しい場所であれば、冷蔵庫に保管して頂く必要はありません。

国内線の機内に漢方薬を持ち込んで大丈夫ですか

持ち込み・お預けともに制限はありません。ただし、1容器あたり0.5リットル(kg)以下、2リットル(kg)までです。

海外に漢方薬を持参したいのですが、できますか

薬剤証明書等があれば安心して渡航できます。薬剤証明書等の作成は、主にお薬を処方した医師や調剤した保険薬局の薬剤師に発行してもらえますが、法律的に規定された形式はなく、処方医の署名か処方医と調剤した薬剤師の署名があれば大丈夫です。
*渡航先によっては、動物性の成分は禁止されていたり等と、お国柄があるので、できれば事前に在日外国公館に確認してください。
一般用漢方製剤のインフォメーション(英語版 中国語版)はこちらから印刷可能です。
https://www.nikkankyo.org/seihin/seihin5.htm (日本漢方生薬製剤協会より)
医療用漢方製剤の英文版添付文書は、こちらから印刷可能です。
http://mpdb.nibiohn.go.jp/kconsort/kconsort.html (国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 薬用植物資源研究センターより)
「くすりのしおり®」 https://www.rad-ar.or.jp/siori/index.html (一般社団法人 くすりの適正使用協議会より)で検索いただいたお薬において、処方された患者様の情報や医療担当者の署名、医療機関の連絡先を加えることでご活用いただけます。

国際線の機内に漢方薬を持ち込んで大丈夫ですか

漢方薬が液体の場合、100ml(g)以下の容器に入れ、1リットル以下の透明なジッパー付きビニール袋に入れていただき、手荷物と分けて検査員にご提示ください。漢方薬が液体でなければ、機内持ち込み制限はありません。また、スーツケースなどの預け入れ荷物へ入れる場合は、制限はありません。

お湯で溶いてのんだ方が良いのですか

もともとの漢方薬は殆どが生薬を煎じて服用していたことから、お湯に溶かして飲むとその投与法に近くなります。味や香りも効果の一つとのお考えでお湯に溶いての服用を指示なさる先生もいらっしゃいます。顆粒・細粒のまま飲むよりもむしろ飲みやすいことも少なくありません。

どうすれば飲みやすくなりますか

粉剤の場合、まず先に白湯(または水)を口に含みお薬をその上に落として一緒に飲み込むという方法があります。味や臭いが気になる場合は、オブラートや服薬用ゼリーを利用する方法がお勧めです。

小児の服用のコツを教えてください

漢方薬は苦くて飲みにくいといわれますが、小建中湯のようにとても甘いお薬もあり、意外と飲んでくれるという感想をお聞きします。コツとしては、空腹時に服用するのがおすすめです。漢方薬を飲み終えたら、すぐにお口直しをしたり、お薬をのんだら褒めてあげましょう。

漢方薬を併用するときの注意点をおしえてください

医師のお考えで漢方薬を2種類以上処方されることがありますし、西洋薬と漢方薬の併用も多くなりました。それぞれのお薬の長所・短所を補い、より効果的な治療が期待されています。注意が必要なのは、それぞれのお薬の効き目が期待どおりに現れなかったり、逆に増強され思わぬ現象が起きる場合があることです。また副作用の頻度が高まる場合もあります。2ヵ所以上の病院や薬局で購入したお薬を自分の判断で服用することは避けてください。必ず医師または薬剤師にご相談ください。

どのくらい服用すれば効果が現れますか

漢方薬だから長く飲まないと効かないとは限りません。病気の種類、症状の重さ、急性疾患と慢性疾患などの違いによって、効果がでるまでに要する時間は異なります。目安として、服用開始後2~4週間程度で症状や全身状態などに改善の徴候があるかをみて服用継続の可否を判断します。詳しくは、医師や薬剤師にご相談ください。

症状に変化がなくとも継続して服用してよいですか

目安として、服用開始後2~4週間程度で症状や全身状態などに改善の徴候があるかをみて効果判定を行います。自己判断で服用を中止したり、服用量を増やしたりせず、医師または薬剤師に必ずご相談ください。一方、症状の改善があっても、診察所見や症状の変化などから、より良いお薬に変更する場合もあります。

漢方薬の副作用について教えてください

漢方薬は西洋薬に比べて副作用は少ないと言われていますが漢方薬も医薬品ですので副作用はあります。お薬の種類、個人差などにより、発生頻度や症状の程度は異なってきます。漢方薬の主な副作用は、食欲不振・胃もたれ・軟便・じんましん・かゆみなどですが、稀に重篤化する方もいます。服用後に、いつもと違うとか気になる症状が現れた場合は、服用を中止し、すぐに医師または薬剤師にご相談ください。

妊婦で服用可能でしょうか

漢方薬が胎児に悪影響を及ぼしたという報告は現在のところありません。しかし胎児に影響を及ぼしやすい妊娠初期(妊娠6~11週)はどんなお薬でもできるだけ飲まないにこしたことはありません。また、添付文書の使用上の注意において、妊娠または妊娠していると思われる婦人に対する記載がある場合は、胎児への影響を考え、医師または薬剤師に必ずご相談ください。
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