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福寿 屠蘇

福寿 屠蘇

平安時代から続く日本の伝統
一年間の邪気を除き、無病息災、不老長寿、一家の繁栄を祈願するお正月の風習です。

製品の特長

お正月に一家揃って屠蘇をくみ交わし、健康と幸せを願う・・・。まことに、おめでたい極みですが、時代の流れとともに、このような風習はうすれつつあります。
そこで、このめでたい屠蘇について、由来を少々語ってみましょう。

屠蘇の「屠」は、「屠(ほふ)る」と読み、「鳥や獣の体を切り裂く」という意味です。また、「蘇」は、「蘇(よみがえ)る」と読み、「黄泉帰る」という言葉に由来します。黄泉とは、日本神話における死者の世界のことを意味しており、黄泉の国から現世へ魂が帰ってくることを「よみがえる」と呼ぶようになりました。「屠蘇」とは、「病気になる悪い気を切り裂き、魂(心)を蘇らせる」という意味になります。つまり、無病息災や疫病退散の一つの方法であったと考えられますが、単なるまじないや習わしだけでなく、立派な薬効をもった薬酒であったと思われます。

もともとは中国でお正月に屠蘇を飲む習慣が始まり、それが平安時代に日本へ伝わって、弘仁2年(811年)嵯峨天皇が宮中の正月行事としてお屠蘇を飲んでいたという記録があり、民間に広まったとされています。
「医心方*1」によりますと、「屠蘇酒、悪気温疫を治する方、之を細切して緋袋に盛り、十二月晦日に井戸の中に沈め、元旦の夜明けに出し、三升(現在では三合)の温酒中に置き、屠蘇の東戸に向かって之を飲む、各三合(現在では三勺)先ず小児より起り、一人之を服めば一家病なく一家之を飲めば一里恙(つつが)なし。薬を飲むこと三朝。井戸に環し置き(滓を)歳をかさねて之を飲む、累代患なし」と絶大な効用をうたっています。

現在におきましては、前夜(大晦日)に屠蘇一袋を清酒又は味醂180ml(約一合)に浸し、翌朝(お正月)に、新年一年間の邪気を除き無病息災、不老長寿、一家の繁栄を祈願してお用いください。

*1『医心方』(984年)・・・平安時代に丹波康頼が撰した現存する最古の医学書

用法・用量

前夜(大晦日)に屠蘇一袋を清酒又は味醂180ml(約一合)に浸し、翌朝(お正月)に、新年一年間の邪気を除き無病息災、不老長寿、一家の繁栄を祈願してお用いください。

成分・分量

1.8g
(内容)桂皮、陳皮、小茴香、丁子、桔梗根、浜防風、山椒、山椒の種

販売価格

1包 324円(税込)